筋トレすると筋肉が硬くなる
という話を聞いたことがあると思いますが、本当なのでしょうか?
もしそういうイメージをもって筋トレを避けていたり、
実際に『自分は身体が硬い』を感じている方はぜひ参考にしてください。
身体が硬いとは?
一般的に言われる身体が硬いのは『可動域が狭い、または可動域が狭くなる』ということです。
例えば
- 前屈して指がフロアに届かない
- 股割りで上半身を前に倒せない
等。
それらが筋トレを行うことが原因でより可動域が狭くなる
(=身体が硬くなる)ことがあるのか?
ということになるのですが、
答えは『Yes』です。
じゃあ筋トレやらないほうがいいじゃないかと思われるかもしれませんが、
そう思われる前にこれにはちゃんとした理由があるのです。
原因の理由は主に:
- ストレッチ・ケア不足
- 筋トレの仕方に問題がある
これらの点です。
これからそれぞれ説明していきます。
ストレッチ・ケア不足
筋トレを始め運動を行えば筋肉は疲労し、
特に筋肉は伸びにくくなってきます。
その状態にも関わらずストレッチやマッサージなど、
ケアを行わないのであれば疲労は回復しきれず、
回復しきれない状態でまた運動を行えばされに疲労を重ねることになります。
結果としては可動域が狭くなる=筋肉が硬くなる
ということになります。
激しい運動であれそうでなかれ、
運動を行うのであればそれ以外の時間に筋肉のケアは必須です。
また、ストレッチなど、ケアをやっているのに硬いのであれば
ストレッチやケアが足らない、
もしくはやり方に問題があるのかもしれません。
アスリートはケアを欠かさない
アスリートはそれぞれの競技種目に合わせて筋トレを行います。
併せてそれぞれの競技の練習も行いますのでかなり筋肉を酷使します。
そうなると全アスリートは筋肉が硬くなってガチガチに可動域が狭いはずですが、
そんなことないですよね?
それは筋トレやそれぞれの競技の練習以外の時間を利用して
身体のケアを欠かさず行っているからです。
参考動画
下記にピックアップした動画は先日アメリカで行われたボディビルコンテストで優勝した
日本人プロボディビルダー『山岸秀匡』選手の動画です。
動画序盤から開脚してのポージングを披露しています。
年齢は40を超えますがそれでもご覧の筋肉量と柔軟性があります。
筋トレとケアのバランスが取れていることがわかります。
筋トレに問題がある
これには主に2つの理由があります。
- 扱う重量が重すぎる
- 正しいフォームが取れていない
扱う重量が重すぎる
扱う重さを重視していくとつい動きが小さくなってしまったりと、
可動域を制限した動きになってしまいます。
またその重さを動かそうとして使いたい筋肉以外にも余計な力みが入り、
それらの部分の疲労にも繋がります。
正しいフォームが取れていない
自身が行っている全ての種目においてフォームは大事です。
やり方はコツなどを挙げるとキリがありませんが、
どの種目も共通して、
筋肉を最大限に縮めて伸ばすということに変わりはありません。
それができているか、
またはどのポイントで筋肉が最大限に縮んでいるか、伸びているかわかりますか?
あわせて確認しよう:日常生活にも注意
例えば『私は筋トレしていないのに元々硬い』という方がいらっしゃいますが、
普段の生活の中で座ることが多い、立っていることが多いなど
『ずっと同じ姿勢でいる』ことがありませんか?
同じ姿勢でいるとその姿勢を維持しようとして筋肉に力が入ります。
同じ姿勢を取っているということはその間ずっと筋肉に力が入りっぱなしにしていると同じです。
実感はないかもしれませんが、
この状態では筋肉にとっては筋トレをしているのと同じようなことになり、
結果として筋肉は疲労し、硬くなります。
例えばずっと座ってデスクワークを行っていると肩がこるのもこのためです。
身体をケアする必要があるという事に関しては
運動習慣があろうがなかろうが変わらない、ということですね。
終わりに
今回ご紹介したように筋トレをすると筋肉が硬くなるのは間違いではないのですが、
自分の身体のケア不足と筋トレに問題があることが原因です。
もし身体が硬くなることを心配して筋トレを躊躇するようでしたら、
一度パーソナルトレーニングを受けることをオススメします。
ちなみに本日のトレーニングは脚A→カーフでした。